デザインで保育をもっとよくする

保護者の心に響く園児募集のための挨拶文の書き方

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こんにちは、ハルデザインの鶴田です。

保育園や幼稚園、認定こども園では、園児や職員の募集、子育て支援の参加者募集など、様々な募集活動が行われています。

ポスターやチラシ、ホームページを通じて多くの人にアプローチしたいと思いますが、思うように集客が進まないこともありますよね。

私もデザイナーとして多くのチラシやパンフレットを作ってきましたが、簡単に集客できるわけではありません。

しかし、試行錯誤の末に、効果的な文章の書き方「PASONAの法則」に出会い、それを使うことで反応が上がることに気づきました。

今日はそのポイントについてお話しします。

自己紹介

初めましての方もいらっしゃると思うので自己紹介をしますね。

ハルデザインの鶴田です。

「デザインで保育をもっとよくする」をコンセプトに保育園や幼稚園、こども園などの保育施設を専門にパンフレットやホームページを作成しています。

全国の保育施設200ヶ園に訪問して、保育施設ってそれぞれに個性があってみんなちがうだ!ということを知って保育園が大好きになりました。

巻き三つ折りのパンフレットなら巻き込み面に園長先生の挨拶を載せるといいですよ。

目次

保育園パンフレットに使える効果的な「園長挨拶文」 

保育園や幼稚園のパンフレットにおいて、

園長挨拶文は保護者に向けて興味を持ってパンフレットを読んでもらうための導入文となります。

保護者は挨拶文を通じて、保育園のパンフレットを読むに値するのか判断します。

挨拶文を書く際に押さえておきたいポイントは以下の通りです。

冊子の場合には、表紙をめくった2ページ目に挨拶がくることが多いです。

1.保護者に共感を呼び起こす

まず、保護者が感じている不安や期待に共感する内容を取り入れましょう。

たとえば、子どもの将来や子育ての悩みに対して理解を示すことで、保護者は「この園なら安心できる」と感じることができます。

例文:現代は先行きが見えにくい時代です。子どもたちがどんな未来に直面するのか、誰にも正確にはわかりません。そんな中で、私たちができることは何でしょうか。私たちは、子どもたちが変化する社会に柔軟に適応し、自ら考え、行動できる力を育むために、非認知能力を伸ばす幼児教育を大切にしています。

例文:「子どもが初めて集団生活に入ることは、保護者の皆様にとっても大きな一歩です。私たちは、その一歩を一緒に支え、温かく迎える保育を大切にしています。」

2.地域における園の役割

開園の背景や地域との結びつきを記し、保護者に「地域のために貢献してきた園」というメッセージを伝えるましょう。

例文:昭和〇〇年、この地域にはまだ保育施設がなく、地域の子育て支援が求められていました。〇〇市からの要請を受け、私たちはこの地に開園しました。それ以来、地域の皆様と共に歩みながら、子どもたちの健やかな成長を支える場として、また、地域の一員としての役割を果たしてまいりました。

3. 園の理念や教育方針をシンプルに伝える

次に、保育園の理念や保育方針を簡潔に伝えます。

保護者が園の方針に共感しやすいよう、複雑な表現は避けましょう。

例文:「私たちの園では、子ども一人ひとりの個性を尊重し、のびのびと成長できる環境を提供しています。日々の遊びや学びを通じて、豊かな心と自信を育む保育を目指しています。」

4.安心感を与える

保育園や幼稚園は、子どもたちが多くの時間を過ごす場所です。

保護者に安心感を与えるメッセージを含めることで、信頼関係を築くことができます。

職員の質や保育環境の安全性についても触れると良いでしょう。

例文:「子どもたち一人ひとりに目を配り、安全で安心できる環境を整えています。みんなが笑顔で過ごせる保育を心がけています。」

園児募集に使える文章術、新PASONAの法則とは?

さらに、園児募集の効果を高めるためには、「新PASONAの法則」(Problem, Affinity, Solution, Offer, Narrowing, Action)を活用することが効果的です。

「新PASONAの法則」とは、マーケティングや広告でターゲットに強く訴求するためのコピーライティング技法として知られています。

従来の「PASONAの法則」を進化させたもので、より感情に訴える力が強化されています。

「マーケティングや広告なんて、保育園には関係ないんじゃない?」と思われるかもしれません。

実際、私も保育業界に長年携わってきた中で、最初は抵抗感を感じました。商品やサービスを売る技法が、保育園の運営に必要なのか疑問に思ったのです。

しかし、考え方を変えると、「人を動かすための文章術」として、園児募集や職員募集、さらには子育て支援の参加者募集、寄付のお願いにも応用できることに気付きました。

言葉の使い方一つで、私たちのメッセージがより多くの人に届き、行動を促す力を持つようになります。

「新PASONAの法則」について詳しく知りたい方は、ぜひ調べてみてください。

ここでは、園児募集に役立つ例文をご紹介します。

新PASONAの法則を活用した挨拶文

たとえば、最初に保護者の悩みや不安(Problem)に触れ、それを解消する園の特徴(Solution)を伝えた上で、園見学への誘導(Action)を行うことで、自然な流れで保護者の行動を促すことができます。

新PASONAの法則の例文

Problem(問題):

現代は不確実な時代です。子どもたちがどのような未来に直面するのか、誰にも予測できません。そんな中、私たち大人が子どもたちのためにできることは何でしょうか。

Affinity(親近感

私自身も、子育てをしていた頃は、将来に対する不安を感じることが多くありました。子どもたちに何が一番必要なのか、悩んだ日々を覚えています。

Solution(解決策)

私たち〇〇保育園では、変化する社会に対応できる力を育むために、子どもたちの非認知能力を伸ばす幼児教育を実践しています。これにより、子どもたちは自分で考え、柔軟に行動できるようになります。

Offer(提案)

〇〇保育園とご家庭が手を取り合い、一緒にお子様の心の成長を見守りませんか?

Narrowing Down(絞込)

特に0歳から6歳の幼児期は、子どもたちがあらゆることを吸収し、成長する大切な時期です。この貴重な時期を共に支えましょう。

Action(行動)

ぜひ一度、〇〇保育園の園見学にお越しいただき、実際の雰囲気や保育環境を体験してみてください!

まとめ

PASONAの法則は、保育園や幼稚園の園児募集活動において、保護者を動かす文章術です。

保護者の悩みや不安に寄り添い、共感を生むことで、信頼関係を築くことができます。

そして、解決策や具体的な行動を提示することで、自然な流れで行動を促すことができます。

ぜひ、このPASONAの法則を活用して、あなたの園の魅力を多くの人に伝えてみてくださいね。

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この記事を書いた人

ハルデザイン代表。東京都稲城市在住。「デザインで保育をもっとよくする」をコンセプトに保育園、幼稚園、認定こども園など保育施設のパンフレットやホームページを作成する事業「ハルデザイン」代表。全国の保育施設、約200箇所に訪問。一児の母。

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