デザインで保育をもっとよくする

保育園・幼稚園の園児募集のポイント

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こんにちは、ハルデザインの鶴田です。

私は保育園や幼稚園のパンフレットやホームページを作成する仕事をしています。

この記事では、私がデザイナーとして学んだ、保育園や幼稚園が効果的に園児を募集するためのポイントを解説します。

具体的なアプローチやアイデアを学ぶことで、園の魅力をしっかりと伝えるお手伝いができればと思っています。

これからご紹介する方法を参考に、園児募集に役立てていただければ幸いです。

自己紹介

初めましての方もいらっしゃると思うので自己紹介をしますね。

ハルデザインの鶴田です。

「デザインで保育をもっとよくする」をコンセプトに保育園や幼稚園、こども園などの保育施設を専門にパンフレットやホームページを作成しています。

全国の保育施設200ヶ園に訪問して、保育施設ってそれぞれに個性があってみんなちがうだ!ということを知って保育園が大好きになりました。

引用:保育所等関連状況取りまとめ(令和5年4月1日)及び「新子育て安心プラン」集計結果 概要資料

目次

保育園・幼稚園の園児募集状況と現状の課題

近年、幼稚園や保育園の園児募集は厳しい状況が続いています。

特に幼稚園では、以前から共働き家庭の増加に伴う保育ニーズの高まりを受けて、園児募集が困難になってきました。

そのため、多くの幼稚園が認定こども園に移行し、預かり時間を拡充するなど、柔軟な対応を取っています。

また、幼稚園では、英語教育やスポーツなどのプログラムを充実させ、特色ある幼児教育を提供することで、保護者のニーズに応えています。

保育園は待機児童対策として施設数が増加していましたが、近年の少子化に加えてコロナ禍の影響で、都市部の保育園でも0歳児・1歳児クラスの定員割れが起きている施設が増えています。

特に、駅から遠いなど立地条件が不利な保育園では、定員割れが顕著になっています。

また、小規模の保育園では、閉園を余儀なくされるケースも増えてきています。

さらに、子どもが少ない地域では、常に定員が埋まっている園と、定員割れを続けている園との二極化が進行しており、定員を減らさざるを得ない園も少なくありません。

このような厳しい状況の中で、各園がどのように対策を講じていくかが今後の課題となっています。

園児募集のポイント

1. Googleマップの活用

まず、Googleマップ対策を行うことは非常に効果的です。

保護者は「〇〇市 保育園」「〇〇市 幼稚園」などで検索することがよくあります。

Googleマップに保育園や幼稚園の園内や園庭の写真を掲載することで、施設の雰囲気を視覚的に伝えられ、保護者に安心感を与えます。

新しい保護者が検索する際に、施設がすぐに見つかりやすくなるため、視覚的な第一印象を大切にしましょう。

2. 正確な情報の提供


次に、行政機関のホームページやその他の公式サイトに、正しい情報を必ず掲載することが重要です。

私は多くの園の情報を調べているので、時々間違った情報を見つけることがあります。

園名や住所、電話番号など、あなたの園の情報は正確に掲載されていますか?

また、保育園や幼稚園の自園のホームページを持ち、園の見学や募集していることを明確に案内することで、保護者に必要な情報をスムーズに提供できます。

3. 園見学の案内


園見学は、園の魅力を直接感じてもらう絶好の機会です。

見学の募集については、ホームページだけでなく、ポスターやチラシ、SNSなどさまざまな手段で告知することが効果的です。

見学者には、説明とともにパンフレットをお渡しし、自宅で家族と相談する際に参考にしてもらえるようにしましょう。

4. 子育て支援室やイベントの活用

未就園児や保護者との接点を増やすために、子育て支援室を積極的に活用することも重要です。

地域の子育て世代に向けて支援イベントを開催し、未就園児やその保護者に園の存在をアピールできます。

イベントを通じて、園の雰囲気や保育方針を伝えることで、将来的な園児募集につなげることができます。

地域の広報誌などに情報を掲載したり、ポスターを掲示するなどして参加者を集めましょう。

5. 地域との交流

園児募集に直接つながるかは別として、地域社会とのつながりを持つことは長期的に非常に大切です。

園行事や散歩などを通じて地域の人々と交流し、地域に愛される園を目指しましょう。

また、在園児の保護者への子育て支援も積極的に行うことで、口コミや紹介、兄弟の入園への広がりを期待できます。

6. ポスターの掲示


最後に、ポスターを使って園児募集を広く知らせる方法も有効です。

園の特長や見学情報などを分かりやすくポスターにまとめ、地域の公共施設や掲示板に貼り出すことで、多くの人に園の存在をアピールできます。

特に園見学会や説明会などの日程を設けている場合には、わかりやすくお知らせしましょう。

園児募集ポスターの作成ポイント

1. 「園児募集」と大きく書く

ポスターの一番目立つ場所に、「園児募集」と大きくはっきりと書きましょう。文字が目立つことで、一目で募集をしていることが伝わります。

待機児童がいっぱいいて入れないのではないだろうか…と思って躊躇している保護者の方もいます。募集していることを明示しましょう。

2. 園名を大きく記載

園の名前は必ず大きく、はっきりと目立つように書きます。名前を覚えてもらうことで親近感がわき、問い合わせにつながりやすくなります。

3. 住所・連絡先を明確に

住所や連絡先は、見やすい場所に配置し、できるだけ簡潔に記載します。

保護者がすぐに連絡できるように、電話番号や連絡可能なメールアドレスを大きく表示しましょう。

4. ビジュアルで訴求する

文章だけではなく、写真やイラストなどのビジュアルで訴えることが重要です。

園の雰囲気や楽しそうな子どもたちの写真を使い、保護者に「この園に通わせたい」と感じてもらえるようにしましょう。

ビジュアルで伝えることで、文字を読まなくても印象を残すことができます。

5. 細かい文字は避ける

ポスターに細かい文字をたくさん書くと、見てもらえない可能性が高くなります。

重要な情報をシンプルに、そして強調して伝えることを心がけましょう。

6. 「園見学受付中」と書いてアクションを促す

ポスターには、保護者が次に取るべき行動を具体的に示すことが必要です。

例えば「園見学受付中」や「お気軽にお問い合わせください」と書くことで、保護者が電話をしたり見学に来たりしやすくなります。

次に何をすべきかがわからない保護者に対して、具体的なアクションを示すことがポイントです。

園児募集チラシのポイント

1. 公民館に設置する

園児募集のチラシは、地域の公民館や図書館、子育て支援施設などに置いてもらうと効果的です。

保護者が足を運ぶ場所にチラシを設置することで、地域の関心を引くことができます。

2. 広告に入れる

新聞折込広告地域の情報誌の広告など有力な手段です。

地域全体に広くアピールできるため、まだ園の存在を知らない保護者にも情報を届けることができます。

3. 基本的にはポスターと同じ内容を

チラシの内容は、ポスターと同様にシンプルでわかりやすくすることが大切です。

「園児募集」や「園見学受付中」といったキーワードを目立たせ、保護者が行動しやすいように工夫しましょう。

連絡先や見学の案内も必須です。

4. 裏面が使える場合は

チラシの裏面が使用できる場合は、園の保育方針や特色、保護者からの声、在園児の活動の様子などを詳しく記載するとよいでしょう。

表面で関心を引き、裏面でさらに具体的な情報を提供することで、園見学に行こうという気持ちになります。

5. 保育園パンフレットは園見学での重要アイテム

園見学に来た保護者には、さらに詳しい情報を伝えるためのパンフレットを渡すことが効果的です。

パンフレットは、チラシやポスターよりも詳細な情報を含み、家庭に持ち帰ってじっくり検討するための「接近戦向きの武器」となります。

パンフレットの作成ポイントについては、こちらの記事を参考にしてください。

まとめ

この記事では、保育園や幼稚園が園児を効果的に募集するためのポイントを紹介しました。

まずは、Googleマップを活用して施設の存在感を高め、正確な情報を提供することが重要です。

また、園見学を積極的に案内し、子育て支援イベントを通じて地域とのつながりを深めることで、未就園児や保護者との接点を増やしましょう。

さらに、ポスターやチラシなどのビジュアルツールを活用し、魅力的な情報発信を行うことも大切です。

これらのポイントを実践することで、多くの保護者にアプローチし、園の魅力を伝えることができるでしょう。

ぜひ、参考にして、園児募集に役立ててください。

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この記事を書いた人

ハルデザイン代表。東京都稲城市在住。「デザインで保育をもっとよくする」をコンセプトに保育園、幼稚園、認定こども園など保育施設のパンフレットやホームページを作成する事業「ハルデザイン」代表。全国の保育施設、約200箇所に訪問。一児の母。

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